現在、林業従事者の障碍者は、殆どおりません。林業に何故、障碍者が雇用されていないのか、理由をあげてみます。※私共が、林業者の方々からお聞きした中で、非常に多かった理由を書きます。
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危険な仕事なので、障碍者には無理。
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障碍者と共に安全作業を行う方法が分からない。
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障碍者が安全に働く環境整備が、知識と資金が無いので出来ない。
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障碍者と接する機会が殆ど無かったので、どう接していいのか分からない。
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よけいな事で(障碍者を雇用する事)忙しくしたくないし、戦力になりそうもない障碍者を雇う資金的余裕は無い。
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やってもらう仕事が無い。(生産性の低い仕事をしている、森林組合でよく言われた事です。)
以上が、障碍者雇用を断られた理由で多く言われた事です。
放置荒廃している森林再生事業を通じて社会貢献が出来るのではと考え「特定非営利活動法人山栄育林会」を障碍者6人で立ち上げました。障碍を持つ我々も作業が出来ると思い、(2010年)8年前に林業体験会(全国森林組合連合会主催)に知的障碍者2名、精神障碍者1名、現理事長(当時57歳健常者の林業経験者)の4名で参加しました。林業体験会には、参加メンバーを変えて2年間で計3回参加しました。山に入って森林業を経験して分かった事は、障碍があっても「しっかりと正しく」作業指導を受け、作業を行えば安全に作業が行える事を確信しました。